ONE STEP FORWARD
札幌のコートから。挑戦する子を育てる環境のつくり方を、現場の熱量そのままに。
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バセドウ病と13年の会社員生活、そして独立
23歳でバセドウ病を発症しました。2度の再発も経験しました。体が思うように動かない苦しさ、見えない不安と戦う日々。病気は、僕に「当たり前は当たり前じゃない」ということを教えてくれました。 その後、13年間の会社員生活を送りました。安定はありました。でも、転職先で心を壊しかけたとき、ふと思ったんです。「自分が本当に残したいものは何だろう」と。 答えは、子どもたちでした。病気も怪我も挫折も越えてきた自分の経験を、次の世代に渡したい。家族の後押しもあり、僕は独立を決めました。不安はありました。それでも、挑戦しないことのほうが怖かった。 今、バスケ指導は僕の天職です。遠回りに見えたすべてが、今の現場につながっています。 挑戦する子は、環境で決まる。環境をつくるのは、僕たち大人です。
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現場で今週起きたこと — 子どもが夢中になる瞬間
今週もResilient HoopsとFOGの現場では、たくさんのドラマがありました。少しだけ、その一場面をお裾分けします。 ある中学生は、身長が低いことに強いコンプレックスを抱えていました。プレーも消極的でした。でも「弱みではなく強みに目を向ける」指導を重ねるうちに、彼はある日「ここで上を目指したい」と自分から言ったんです。 別のミニバスのキャプテンは、周囲の評価とミスの恐怖でバスケを楽しめなくなっていました。たった1回の体験で純粋な楽しさを思い出し、「ここに入りたい!」と目を輝かせてくれました。 子どもが夢中になる瞬間は、いつも「安心して挑戦できる」と感じたときに訪れます。僕たちは、その環境をつくり続けます。 挑戦する子は、環境で決まる。環境をつくるのは、僕たち大人です。
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アキレス腱を切った日に学んだこと
25歳のとき、僕はアキレス腱を断裂しました。プツンという音と、地面に崩れ落ちた感覚を今でも覚えています。バスケットボールが人生のすべてだった僕にとって、それは世界が終わるような出来事でした。 でも、本当に学んだのはそこからのリハビリの日々でした。一歩も歩けないところから、毎日1ミリずつ前に進む。昨日できなかったことが、今日少しできる。その小さな積み重ねだけが、人を前に運ぶのだと知りました。 やがて僕は3x3のプロ選手として復帰し、北海道初の3x3チームを立ち上げ、アジアラウンドで優勝するところまで挑戦を続けました。あの断裂がなければ、今の僕はいません。 挫折は、終わりではありません。挑戦をやめないかぎり、それは次の物語の始まりになります。子どもたちにも、それを背中で伝えていきたい。 挑戦する子は、環境で決まる。環境をつくるのは、僕たち大人です。
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「頑張れ」で潰さないために — 試合後の声かけ
試合に負けて落ち込む子どもに、つい「次は頑張れ」と言っていませんか。その言葉は励ましのつもりでも、子どもには「今のお前では足りない」と聞こえることがあります。 僕自身、かつて「頑張れ」という言葉で人を追い込んでしまった失敗があります。だからこそ伝えたい。試合後にまずかけるべきは、評価ではなく「事実」と「挑戦の承認」です。 「最後まで走りきってたね」「あの場面、自分から仕掛けにいったよね」。結果ではなく、挑戦したプロセスを具体的に言葉にする。それだけで、子どもは次もコートに立ちたくなります。 保護者の声かけは、子どもの挑戦を支える最大の環境です。家庭とコートが同じ方向を向いたとき、子どもの伸びは何倍にも加速します。 挑戦する子は、環境で決まる。環境をつくるのは、僕たち大人です。
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「失敗していい」と言える環境が、子どもを伸ばす
子どもがミスをした瞬間、あなたはどんな顔をしていますか。眉をひそめる、ため息をつく、声を荒げる——その一つひとつが、子どもの「次の挑戦」を奪っていきます。 僕が指導で最も大切にしているのは「加点主義」です。減点していく指導ではなく、挑戦したこと・できたことを即時・具体・短文で肯定し、積み上げていく。「ナイスチャレンジ!」という声が飛び交うコートでは、子どもは失敗を恐れなくなります。 ミスは悪ではありません。ミスはただの情報(データ)であり、挑戦した証拠です。失敗していい、やることに意味がある。この圧倒的な心理的安全性があって初めて、世界で通用する本物のスキルが育ちます。 実際、僕のスクールでは、普段は「できないとすぐ拗ねて諦める」と言われていた子が、まだ届かないレイアップに失敗を恐れず2時間も没頭しました。その姿に一番驚いたのは、保護者の方でした。 環境が、子どもを変えるんです。 挑戦する子は、環境で決まる。環境をつくるのは、僕たち大人です。
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ミスは情報だ — レジリエンス(折れない心)の育て方
レジリエンスとは、折れない心、回復する力のことです。これは生まれつきの才能ではなく、環境と関わり方で育てられる「筋肉」だと僕は考えています。 その第一歩が、「ミスは情報だ」という捉え方です。失敗を人格の否定ではなく、次に活かすデータとして扱う。この一点を大人が体現するだけで、子どもは失敗から立ち上がる力を身につけていきます。 認定レジリエンスカウンセラーとして、そして病気・怪我・挫折を越えてきた一人の実践者として、僕は断言できます。折れない心は、加点主義の心理的安全性の中でしか育ちません。 目先の勝利のために子どもを萎縮させるのではなく、社会に出ても通用する人間性を育てる。それが「挑戦育成」です。 挑戦する子は、環境で決まる。環境をつくるのは、僕たち大人です。