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ミニバスの練習が厳しすぎる時、休みも練習のうちと数える

平日は夜まで練習、週末は朝から試合。帰りの車で寝てしまい、夕飯の途中でも目が閉じかけている。朝は何度起こしても布団から出てこない。そんな姿を見て、「ミニバスの練習、ちょっと厳しすぎないかな」と感じている保護者の方もいると思います。

僕は札幌の3拠点(真駒内・南3条・新琴似)で、100名の子どもたちを見ているバスケットボールスクールのコーチです。バスケ歴は27年。13年の会社員生活を経て独立しました。

今日は、練習の「量」が子どもに合っているのか迷った時に、僕が何を見ているかを書いてみます。

「厳しい」には、声の厳しさと量の厳しさがある

ひと口に「練習が厳しい」と言っても、中身は大きく二つに分かれると僕は思っています。

一つは、コーチの声や言葉の厳しさ。もう一つは、練習の量や時間、休みの少なさです。

前者については、ミニバスのコーチが厳しい・怒鳴る時の記事に書きました。今日は後者、量の話です。

量の厳しさは、声の厳しさより見えにくいところがあります。子ども本人も「つらい」とは言いません。むしろ、頑張っている自分を誇らしく思っていることも多い。だからこそ、気づいた時には疲れがかなり溜まっていた、ということが起こりやすいんです。

僕も昔は「寝る時間がもったいない」と思っていた

正直に書くと、若い頃の僕は、練習量を減らすという発想がほとんどありませんでした。

少しでも長く練習したい。人より多くやった分だけうまくなる。そう本気で信じていたので、朝練をして、日中も練習して、夜も自主練。家に帰ってからもプレーのことを考えて、睡眠時間を削っていました。休むのはサボることだ、くらいに思っていたんです。

中学・高校の夏は、コートの往復ダッシュをひたすら繰り返していました。大学に入ってからも、合宿で朝から晩まで走り込んだ記憶があります。あれを越えたから今の自分がある、とは今でも思っています。ただ、当時のやり方のままがいいとは思っていません。

というのも、そのやり方で一度、痛い目を見ているからです。休まずに追い込み続けた結果、だんだん疲れが抜けなくなり、体が重くなって、練習するほどパフォーマンスが落ちていきました。「もっとやらなきゃ」とさらに追い込み、最後は体を壊して長い時間を棒に振りました。

その時に学んだのが、「頑張る」と「無理する」は全然違う、ということです。

量より先に、「疲れが抜けているか」を見る

練習量がその子に合っているかどうかを、何時間・何日という数字だけで決めるのは難しいと僕は感じています。同じ量でも、平気な子もいれば、続けるうちに崩れてしまう子もいるからです。

だから僕が見ているのは、量そのものより、「次の日に疲れが抜けているか」です。

体は、練習している瞬間に強くなるわけではありません。追い込んで、食べて、しっかり寝ている間に回復して、少しずつ強くなって戻ってくる。追い込むことと休むことは、二つで一セットなんです。

家で見える範囲だと、僕はこんなところに目を向けています。

  • 週末に寝ても、月曜の朝まで体の重さを引きずっていないか

  • あんなに好きだったボールに、自分から触らなくなっていないか

  • 練習の話をする時の表情が、楽しそうか、義務っぽいか

  • 「ちょっと痛い」を言わずに我慢していないか

特に最後の一つは大事にしています。「ちょっと痛いな」の段階で一度引ける子のほうが、結局長く続けられる。僕はそう思っています。

僕が家とスクールでしていること

チームの練習量そのものは、家庭の判断だけでは変えられないことも多いと思います。僕自身も指導者なので、チームにはチームの考えや事情があることも分かります。

そのうえで、僕が大事にしているのは「回復の側」を整えることです。

休む日を、予定として入れる。 練習が休みの日を「空いている日」ではなく、「回復の練習をする日」として扱います。そこに別の習い事や自主練を詰め込まない。休むのにも、実は勇気がいります。

詰め込むより、一つに絞る。 練習も自主練も試合もと全部を増やすと、どれも中途半端になって、ただ疲れて終わることがよくあります。スクールでも、その時期のテーマを一つに絞るようにしています。

家を、評価ではなく回復の場所にする。 帰ってきた子に「今日の練習どうだった?」と聞きたくなる気持ちは、僕もよく分かります。でも疲れている日は、それより「お風呂ゆっくり入っておいで」「今日は早く寝よう」のほうが、子どもにとってはありがたい一言かもしれません。

もしチームに相談したくなった時は、「練習を減らしてほしい」と伝えるより、「最近、朝起きられない日が続いていて」と家での様子を伝えるほうが、話が進みやすいと感じています。

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よくある質問

Q. 休ませたら、周りの子に置いていかれませんか?

A. その不安は、僕も選手だった頃にずっと持っていました。でも今は、しっかり休める子のほうが長く、強くやれると思っています。疲れが抜けないまま練習を重ねても、体にも気持ちにも積み上がりにくいからです。

Q. 膝やかかとが痛いと言っています。休ませるべきでしょうか?

A. 痛みの原因は僕には判断できません。痛みが続く時や、歩き方が変わっている時は、まず医療機関で相談してもらうのが安心だと思います。家では「痛いと言ってくれてありがとう」と受け止めて、我慢を当たり前にしないことを大事にしています。

Q. チームの練習に加えて、自主練もさせたほうがいいですか?

A. 本人がやりたがっているなら、短く一つだけ、が僕のおすすめです。チームの練習がすでに多い時期は、自主練より睡眠のほうが効く日もあります。朝に練習へ行き渋る様子があるなら、「練習に行きたくない」の朝の記事も参考になるかもしれません。

まとめ

ミニバスの練習が厳しすぎると感じた時、僕が見ているのは次のようなことです。

  • 厳しさが「声」の話か「量」の話かを分けて考える

  • 何時間やったかより、次の日に疲れが抜けているか

  • 休む日を、回復の練習として予定に入れる

  • 家は評価の場所ではなく、回復の場所にする

追い込んだ分だけ伸びるわけではなく、休んだ分も含めて体は作られていきます。休むことに罪悪感を持たなくていい。そのほうが、子どもは小学生のうちだけでなく、中学、高校とバスケを長く続けていけると僕は思っています。

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