家でのハンドリング練習は、小さいボールから
「家で練習させたいんですが、何を買えばいいですか」。体験会でいちばん多い質問のひとつです。僕の答えはいつも同じで、大きいボールより先に、小さいボールです。
理由は簡単で、家では「投げる」練習はできないからです。できるのは「触る」練習。触る回数を増やすなら、片手で扱えるサイズのほうが圧倒的に続きます。
僕がスクールで小さいボールを使う理由
スクールの練習でも、動画の撮影でも、僕が使っているのはNBAのスキルコーチ、フィル・ハンディ監修の「DEUCE(デュース)」スモールボールです。世界トップコーチのボブ&ノーランが来日したエリートキャンプでも、このボールでハンドリングのセッションが実際に行われました。
小さいと「指先で扱う」しかなくなります。7号や5号で誤魔化せていた手のひら持ちが、小さいボールでは通用しない。だから家で触っているだけで、指の使い方が変わります。
もうひとつ、正直な効能があります。デザインがかっこいいので、子どもが自分からボールを触りたがる。家の練習は「やらせる」になった瞬間に止まるので、これはかなり大きいです。
家でできる3つ(音が出ない・1畳でいい)
3つとも「できたか」を見ません。見るのは「毎日触ったか」だけです。
- ① 座ってボールまわし:体の周り・脚の周り・8の字。1分。
- ② 立ってフロントチェンジの「形だけ」:床に落とさず、手から手へ渡す。ドリブルしないので音が出ない。
- ③ テレビを見ながら片手キャッチ:上に投げて同じ手で取る。左右50回。
選ぶ基準は3つ
この3つを満たせば、DEUCEでなくても構いません。
- ① 片手で持てる直径(3号相当・直径17cm前後)
- ② 表面がツルツルでない(滑ると指先を使わなくなる)
- ③ 空気を入れられる(ゴム玉・おもちゃのボールは不可)
これだけは買わなくていい
家の中でドリブルするためのマット、静音ボール、ドリブル用のゴーグル。狭い家でのドリブルは、音の問題がなくても続きません。
続かない道具は、買った瞬間がピークになります。最初に買うのは、触り続けられる物だけでいいです。
道具で上手くはなりません。でも、道具で「触る回数」は変わります。家で触った回数は、試合で最初の一歩が出るかどうかに、そのまま出ます。
家でできた3つを、次はコートで。うちの子がどのタイプで伸びるかは、3分の診断で見られます。
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よくある質問
何歳から使えますか?
小1からで大丈夫です。片手で持てれば使えます。むしろ小さい子ほど、5号より小さいボールのほうが「触る」練習は続きます。
ミニバスの5号は買わなくていいですか?
チーム練習用に1個は必要です。ただ、家用は小さいボールのほうが続きます。5号は体育館で、小さいボールは家で、と分けて考えてください。
1日どのくらいやればいいですか?
5分で十分です。長い日を作るより、「毎日触った日」を数えるほうが効きます。やらなかった日を責めないのも、続ける条件です。